サッドヴァケイション プレミアム・エディション

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
『Helpless』『EUREKA ユリイカ』に連なる、青山真治監督の「北九州3部作」完結編。前2作のキャラクターが同一キャストで登場し、その後の切実な運命を織りなす。中心になるのは、浅野忠信が演じる健次だ。『Helpless』で兄を失ったユリとともに放浪的生活を送ってきた彼が、幼い頃に自分と父を捨てた母・千代子を見つける。彼女が現在の夫と営む運送屋で働き始める健次。そこには『EUREKA〜』のバスジャック事件で生き残った梢も働いていた…と、前2作が交差していく。
 健次の千代子に対する復讐心が軸になり、さまざまな人間関係が緊迫感たっぷりに展開していくのだが、根底にどっしりと座るテーマは「女の強さ」。とくに、健次の煮えたぎる思いに肩すかしを喰らわせる母の愛情は、他の映画ではなかなかお目にかかれない人間の屈折したサガで、思わず唸ってしまうはず。長い間探した母親が見つかったとき、狂ったように笑いが止まらなくなる健次など、随所に表現される、計算できないリアルな人間の反応にも息をのむ。キャストは総じて、各役の切羽詰まった雰囲気を名演。鋭くえぐるようなクライマックスから反転して、ラストはファンタジーを観たかのような不思議な浮遊感も味わえる。(斉藤博昭)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.0/ 総数: 10件
[5点] 良いです
何年か前に「ユリイカ」と「ヘルプレス」を見て感動してその二本が一緒になった作品
ファンには5つ星をあげざるをえない作品ですファンでないかたは途中の会話もだるく感じるだ
ろうけど、一つの作品としてとても素晴らしい出来アンゲロプロス並みに長いシーンもありま
したがそれも味があって良いです 本当に気に入っちゃいましたしかしこの映画特にドラマチッ
クな展開がある訳ではありません淡々としていますけれどちゃんとした家族ドラマになってい
ます宮崎あおいは可愛いけど浅野忠信の演技は見ていて気持ち良い 画面から雨の匂いが漂って
きます 家族というものを残酷な形で描いた傑作。 (2008-04-07)
[4点] 史上最強鬱映画
軽い気持ちで見ることなかれ、生きてるのが嫌になってしまいそうな、そんな映画。
なぜこんなに人は分かりあえないのか?ひとつ歯車が狂うとどんどん事態が悪化していく。
まず、母親の千代子がすべての元凶のように描かれていますが、おそらく彼女も悪気があったわけじゃない。多少はあったかもしれないが、基本的には前向きに生きたいだけだったはず。
ただ人の親切が他人のためになるとはかぎらない。Sな人もいればMな人もいるし、時には他人の不幸が羨ましく思えたりもする。人間は話せるが、本音で語るのは難しいから、少しずつズレしまう。
映画のラストでは一様の落ち着きをみせて終わるが、何も解決しない。むしろ深い傷が残る。この怨恨を後世に残すかどうかは今生きてる人次第だ。 (2008-03-23)
[3点] 聞き取りにくい
良いのか悪いのか分からないくらいに音声が聞き取りにくく残念ながら途中で観るのをあきらめてしまいました。浅野さんの声は元々ききとりにくいからなあ…アカルイミライの舞台挨拶は聞取りやすかったのに (2008-03-15)
[2点] ドロドロ
浅野、オダジョー、宮崎あおいら豪華キャストに期待したが、全体的なまったりームード、ドロドロしたストーリーに2時間見続けるのが辛かった。もう少しどうにか出来そうなもんだが。 (2008-03-09)
[4点] 母は…強し!
「Helpless」はまだ観ていないので、「ユリイカ」の「田村梢(宮崎あおい)」は「沢井(役所広司)」とあの後どうなったのか?とか、バスから乗り捨てられた「秋彦(斉藤陽一郎)」はどうしたのか?、「梢」の兄「直樹(宮崎将)」は?‥気になっている「ユリイカ」の後日談が知りたくて本作を期待して観てみた‥。主演は「Helpless」の主役「健次」を演じた「浅野忠信」。その他、前述の「田村梢」の「宮崎あおい」、ヤクザに追われる「後藤」役を「オダギリジョー」と主役級の俳優が脇を固め、「健次」の母親に「石田えり」、その夫に「中村嘉葎雄」、他にも青山監督作の常連「光石研」、「斉藤陽一郎」等よくもコレだけの実力派俳優陣を集めたもんだと感心してしまうほどの豪華キャストだ!作品の内容は「北九州サーガ」の前作「ユリイカ」と同様に淡々とストーリーが展開していく。密航を手引きして追っ手から逃れる為に運転代行に転職し、泥酔した運送会社の社長「間宮(中村)」を送り届けた帰りにその「間宮」の妻が幼い頃自分を捨てた母親だと知った健次。母親と同居生活を送るうちに健次の中に母親への「復讐心」と、母親の母性に対する「執着心」との間で心の葛藤を繰り返す自分に気付き、母親への復讐心を満たそうと母親と「間宮」との息子「勇介」に家 を出るように「カマ」をかけるのだが‥。「石田えり」の母親像がなんともスゴい!夫と自分の息子「勇介」が器が小さいとみるや、異父兄弟の健次に家を継げと迫ったり、健次の恋人「冴子」の妊娠を知るや「息子の生まれ変わり」だと言ったかと思えば、そのお腹の子どもで健次を家につなぎ止め様としたり、なんとも「したたか」で「強い」女性だろうか!後藤にしろ、健次 「間宮」にしろ「女性」に翻弄され癒やしを彼女たちに求める「男達」は滑稽であり哀れでもある。「男は女性」にどうしても勝てんかった‥と思った。 (2008-03-08)
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