フラガールスタンダード・エディション

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
昭和40年、福島県いわき市は炭鉱の町だったが、石炭から石油へエネルギー源が変わり、閉山が続いていた。その危機に炭鉱会社が目をつけたのは観光。いわき市にレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」と作ろうとする。目玉はフラダンスのステージだったが、ダンサー募集に集まったのは素人の娘たち。ダンス教師として東京からプロのダンサーを呼ぶが、彼女は田舎をバカにして教える気がない。しかし、次第に娘たちの一途さに心を動かされる。
現在「スパ・リゾート・ハワイアンズ」に改名した元「常磐ハワイアンセンター」誕生実話を映画化。炭鉱の町の危機をフラダンスで救おうとするけなげな女性たちを受け入れなかった炭鉱の男たちが、彼女たちの熱心さに心を開いていくプロセスや、家族のエピソードなど、ひとつひとつに胸が打たれる。ちょっとした一言に涙が溢れてしまうのは、感動の琴線にふれる脚本とキャストの熱演。とりわけ教師演じる松雪、メインダンサーを演じる蒼井優、徳永えり、池津祥子、南海キャンディーズのしずちゃんの体当たりの演技によるところも大きい。実話の中に『ウォーターボーイズ』のひとつのことに打ち込む情熱、『リトル・ダンサー』の子供の成長と親子の愛情などのエッセンスが盛り込まれ、楽しく感動できる作品になった。(斎藤 香)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 104件
[3点] 泣けるけど傑作にはあらず
 ヒネリのない話に、過剰なほど分かりやすい描写。分かりやすさを最優先し、すべてを犠牲にしているため、タメもなければ情緒もありません。ただ分かりやすいだけであり得ない描写が連続します。
 「フラダンスが受けない」というのは「観客が寝たりヤジをとばしたり、ミカンを投げつけたりしてくる」とあり得ない描写にされ、「生徒を殴られた女の先生が怒る」は「男風呂に殴り込んで湯船で暴れる」とあり得ない描写にされます。炭坑町を去ろうとした先生がやっぱり残ろうと心を変えると列車は止まってしまいます。炭坑町のセットも限られているため、最後まで見てもどんな町なのか風景があんまり分かりません。
 ひとことで言うとテレビみたいな映画なんですが、見ている私は滂沱の涙。映画はちゃんと「ここは笑うところですよ」「ここは泣くところですよ」と教えてくれるのですが、教えられると泣いてしまうのが不思議です。しかし泣けるからいい映画というわけでは決してなく、これは駄作とは言いませんが名作とか傑作とかいうものでは絶対にないと思います。
 新味はありませんがそれなりにきちんと出来た誰にでも分かる分かりやすい娯楽作、といったところではないでしょうか。
 松雪泰子のダンスを「フラッシュダンス」みたいにカットを割って見せてはいけないと思うのですが、松雪が踊れないのでああいうふうに見せるしかなかったのでしょうか。ラスト近くのトヨエツをスローで撮ったショットも意味不明でした。泣ける映画ではあります。
(2008-04-03)
[4点] 不覚にも...
泣けました。

筋立ては、泣かせるための要素を取り入れて、正統な感動作だと思います。
友人との別れ、親との絆、反発、和解。
実話に基づいて、この要素が入れば泣けるよねという、いわゆる泣かせる映画のお手本のようなお話なのですが。
実際泣けました。

冨塚純子さんの気迫の演技。これがハイライトでしょうか。
もちろん蒼井優さんのダンスシーン含む好演もこの作品の価値を高めています。
蒼井さんはこの辺の年代の女優さんでは頭ひとつ抜けている感じがしました。

松雪泰子さんも悪くないのですが、お二人の力量の前に、「主演女優」としての存在感が少し霞んでしまった印象があります。
ダンスソロのシーンも、先生役の松雪さんよりも、生徒である蒼井さんのほうが上手に思えたのは気のせいでしょうか?
それとも、師匠を超えていく弟子を表現するためにわざわざそうしたとしたら、それは演出としてはすごいと思いますが。

あまり理屈をコネ回さないで楽しめる、近年の邦画ではイチオシの作品です。

ハワイアンセンターのお話だから?という点を差し置いても、全編に流れるジェイク・シマブクロさんのウクレレは最高。
東北地方の炭鉱で暮らす方々の心象風景を表現するのに最適な楽器ではないでしょうに、このはまり方は素晴らしいの一言です。 (2008-02-22)
[5点] 蒼井優、松雪泰子、富司純子 女優陣の演技は凄みすら感じました
蒼井優の直向な努力が映像に如実に表れています。女優魂ともいうべき熱演で、以前メイキングを見ましたが、テイクを繰り返すうちに役に成りきり、アドリブでセリフを代え、どんどん迫力を増し、輝いていくその姿に心底驚いたものです。3ヶ月に及ぶ猛特訓で、見事『フラガール』を踊りきったわけですから。

そのラストシーンは、映画のクライマックスでもあり、それまでの努力を画面で見続けてきており、登場人物の喜びが観客にそのまま伝わるからこそ感動が深まるのです。フラの全くの素人が役作りのため、あそこまで踊れれば、感動するのは当然でしょう。主人公達が、演技ではなく本心から流す涙だからこそ観客の胸を打つのです。

それは、必死でトレーニングしてダンス教師役を演じた松雪泰子も同様です。彼女の気持ちのよいぐらいスパッとした役作りが見事でした。いい女優ですね。

往年の東映任侠映画でのタンカぶりを彷彿とした富司純子の迫力ある演技も光っていました。娘の寺島しのぶや息子の尾上菊之助に近年スポットライトがあたっていますが、還暦を越えてもなお、その名女優ぶりは健在でした。女性の強さ、素晴らしさが一際光った作品です。

前向きに生きる人間の力強さや美しさは見事に表現されています。直向さ、真っ直ぐに生きる、というのはこれほどまでに感動を与えるのか、と思いました。このような作品に触れることが日本映画の興隆を支えることだと思います。 (2008-02-09)
[4点] 松雪泰子さん、ダンス上手ですね。
松雪泰子さん、ダンス上手ですね。相当、練習してるんじゃないですか?
ありふれた、お話しですけど、ほのぼのとして良いですね。

実在の人物の実話を映画化しているという部分も素晴らしいです。
(2008-01-28)
[4点] 気持ちを伝えるダンスに涙
昭和40年。この映画のようなことはたくさんあったのでしょう。
時代の変化に、いやでもついていかないと生きていけない。すぐに切り替えられる人、
そうでない人。みんなの葛藤がよく描かれていました。
ズブの素人の田舎の娘たちがハワイアンダンサーとして明日を夢み練習に励み、花を咲かせる。松雪泰子がクールな中にも情熱を秘めている先生役を上手く演じていました。
師弟愛、友情、親子愛、いろんな愛が入っているあたたかい映画でした。
(2008-01-27)
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